今年の夏も暑い。昔の夏よりもずっと暑いです。データ上でもそのようになっており、地球温暖化とヒートアイランド現象を大きく原因としているようですね。
環境問題は真剣に取り組まなければならないと思いますが、美術品にペンキぶっかけている自称環境保護団体の狂人や、中国の排ガスは見て見ぬふりで他国を非難する似非環境活動家には同調しません。正しい意見は正しい行動を伴うと思っています。シャアの意見は正しい箇所もあったけど、地球丸ごと住めなくするという行動は狂人の発想です(笑)。だからうまくいかなかったでしょ?
今年の夏は24時間家のエアコンも付いている状態が続いています。子供が夏休みで家にいる時間が多かったのと、カブトムシを冷房の届かない廊下に出していたら死んじゃって。暑さのせいかと思っています。すぐに次のカブトムシ買ってきてエアコンのある部屋に置いてましたよ。
どうやら、うちのエアコンがどうにも調子がよくないようです。エアコンつけてても部屋が全然涼しくない。22度まで下げてみても部屋はなんだか蒸し暑い。温度計がないので、実際の温度はわからないのですが。エアコンの耐用年数は10年と書かれていましたが、既にもう12年くらいは経っています。なんだか嫌な予感。
鉄筋コンクリートの外壁が原因とも思っていました。なにせ、夜中になっても壁に手を当てると暖かいんです。日中あぶられた熱を一晩で放出できずに、朝になればまたあぶられる。これで冷房すら効かなくなっているという原因も考えられました。
先日の記事で、洗濯機を買い替えた話をしましたが、家電って同時期に壊れること多いですよね。これかと心配しているわけです。
一応、冷気はだしているので完全に壊れているわけではないです。ただ、風量は弱い気がする。あと、中は明らかにカビで黒い。フィルターは定期に掃除していたのであまり汚れていないです。
さて、ここで取りうる行動は。
・修理業者に依頼してみてもらう
・エアコンクリーニング業者に依頼して内部洗浄をしてもらう
・寿命と判断して買い替え
最初に浮かぶのがエアコンクリーニング業者にお願いして内部洗浄です。数年前に1度やってもらったことがあり、その時は6000円くらいでした。今は物価が上がったからか、12000円くらい。でも冷えない原因が故障で、買い替えなければならないとなったらクリーニング代は無駄になってしまいます。
修理は見てもらわないと実費なんてわかりません。
新しく買い替えは、12畳用で16万円くらいします。諸経費入れたらもっと。
考えたくないですねぇ。でも、このままでは解決しません。
まずは自分で掃除してみることにしました。エアコン内部の掃除の結果で風量とか冷房能力が戻るかは半信半疑です。カビ取りは清潔になるのでしょうけど。
中のシロッコファンにも白いカビが付着しているのが確認できたので、多少は風力も戻ることを願って実行です。
まずは、掃除道具を揃えることにしました。
買ったのはカビ取りに使えそうなものと、エアコン掃除の業者さんが使っていたビニールの覆い。
カバーは適当に買いましたが、サイズが大きすぎました。これはLサイズ表記になっていますが、業務用エアコンサイズです。養生テープで余った部分を絞って何とか使いましたが面倒でした。家のエアコンに合ったサイズを選んだほうがいいでしょう。
買ったブラシは、今回は使いませんでした。なので、効果はわからないです。
なぜ買ったくせに使わなかったのかというと、分解清掃に切り替えてしまったからです。
以前に自分で分解したことがあるのでどうせならやってしまおうと。シロッコファンも今回は外して風呂場で丸洗いしました。白いカビがびっしりついてました。連続運転で常に内部は湿っていたということでしょうね。
そして、熱交換器のアルミのフィンも黒カビがびっしり。これを掃除するために買ったのがペットボトルを利用した加圧式のスプレーです。水の勢いは強くないですが、少しの時間ボタン押すだけで水が出るのが便利。
まずはエアコン洗浄用カバーで本体を覆って、下へのびる汚水を集めるホースはバケツに落とします。先ほども書いたようにサイズが明らかに大きいので余った部分は端に寄せて養生テープで固定。
洗剤は家にあったウルトラハードを使ってみました。エアコン掃除にはアルカリ性の洗剤がよいという情報をみたので。
ウルトラハードを吹きかけて少し放置して、スプレーを使って水で洗浄してみます。
以前、業者さんにエアコン洗浄を依頼したときみたいに真っ黒い汚水が出てくることを期待したんですけど、そんなにぐわーっとは出てきませんでした。調べてみるとやはりプロの業者は特別な洗剤を使っているらしい。強力なアルカリ洗浄剤だそうで。高圧洗浄機とペットボトルの加圧スプレーの違いもありますわ。
それでも、フィンの色が変わるくらいにはカビが落ちているっぽいです。そこでさらに使い古しの歯ブラシを使って直接フィンを磨きました。フィンはアルミでとても柔らかいのですぐ曲がるから優しく。すでに何回かのカバーつけ外しで曲がったり潰れたりしているところもあるので多少は仕方ないかくらいの気持ちでしたけど。
歯ブラシでこするとどんどん黒カビが落ちます。奥のほうはさすがに無理なのでこれは諦め。
目の付いたところはあらかた黒カビを落として、加圧スプレーの水ですすいで完了としました。
あとは分解したパーツを元に戻す作業。
シロッコファンを取り付けて、ドレンパンを取り付け。ドレンパンというのはエアコンを動かすと熱交換器から滴ってくる水(結露)を受け止めて室外へ続くドレンホースに受け渡すお皿です。これがまともに機能しないとエアコンから水が降ってきて室内をビシャビシャにします。
ドレンホースがギリギリの長さでドレンパンとの接続には苦労しました。念のためドレンパンにペットボトルから水を注いで試してみたら、すべてドレンホースを伝って室外に出されたので大丈夫でしょう。
あとは外装カバーをつけて終わり。試運転です。
結論から言うと、冷房能力が戻りました。まず風力が全然違う。27度設定でもちょっと寒いよね?ってくらいになりましたよ!大成功です。
カビの影響でここまで性能が落ちるんですね。エアコンの定期的な掃除がとても大事だと改めて理解しました。これだけ冷えるんだったらまだ買い替えの必要はなさそうです。助かる。
冷房の復活は大成功に終わったのですが、一つ問題が。エアコンの右側から水が垂れてきます。まあまあな量。雑巾をおいて受け止めて対処してますが、これはいったい。ドレンパンは間違いなく取り付けてペットボトルで水を注いでもしっかり排水してくれたんだけど。
調べてみるとうちで使っているパナソニックのある機種には右側から水が漏れるという欠陥があるそうです。「エアコン 水漏れ 右側 パナソニック」と検索したら出てきました。
原因もちゃんと書いてありました。熱交換器のフィンのブリッジ現象というものによるそうです。これはアルミのフィンが撥水をおこしてしまい斜めに水が走って、ドレンパンから外れた水が落ちてしまうことによって、水漏れが発生すると。
親水スプレーをかけるといいとか書いてありました。洗剤で洗ったのが悪さしたのかな。そして、右側から漏れるのはパナソニックもわかっているらしく、それを解消する治具も売ってました。ドレンパンから外れた水を受け止めて戻すような機能の小さな樹脂部品のようです。とりあえず注文しましたよ。
また分解して取り付けないといけないのかと思うと、ちょっと憂鬱でしたけど仕方ありませんね。部品が届いて取り付けをするまでは雑巾で受け止めておくしかないです。
でも、きちんと冷房能力を取り戻して、快適に過ごせるというのはそれをはるかに上回る喜びですわ。
そして1週間ほどで部品が到着。休みの日に取り付け作業だなーと思っていたのですが、結果として取り付けは実行していません。
何日か経つ間に水漏れが止まったんです。撥水状態が解消されたのかと思います。なので、治具の取り付けは様子見。次回の掃除のときにやろうと思います。
結果としてDIY大成功です。今回購入して使わずに終わった掃除用ブラシは、分解掃除までしないときに使おうと思います。
なかなかエアコンを分解してまで掃除する人は少数かもしれません。
以前に、内部のカビを拭き取ろうとハンディワイパーを突っ込んでたら中にシートが取り残されてしまってそれを取り除くのに分解した経験がなければ僕だってやりません。
分解まではせずとも、シーズンごとのカビ取り掃除は性能維持のためにもやっておいたほうがいいと思います。
だんだん気温も落ち着いてきつつありますね。暖房に備えてまた掃除をしておこうかと思います。分解はなしで。